爪の生え際の両角を反対側の親指と人差し指で両側から挟み、
「少し痛いな」、「痛いけど気持ちがいいかな」と感じる程度に押しもみします。
両手の親指、人差し指、中指、小指をそれぞれ10秒ずつ刺激します。
薬指は、正反対の働きをしてしまいますので、行わない方が良いです。
刺激する順番は、どの指からでもいいです。 一日2回行なうのですが
いつ行なってもいいです。夜行なう時は、朝よりも刺激を弱くするのがポイントです。
元気を出したい時は強め、リラックスしたい時は弱めにもみましょう。
通常、数週間から一ヶ月くらいで効果が現れてくるのがわかるでしょう。

つめもみ健康法

つめもみ健康法とは、爪の脇を指でつまむようにして、もむ健康法です。
爪の生え際を片方の親指と人差し指でつまむようにして、もみます。
原則として、薬指を除いた他の4本の指を両手とも、もみます。
これをすると、どのような効果があるかといいますと、自律神経の偏りを整えて
血流を良くして免疫力を上昇させます。 自律神経とは交感神経と副交感神経
という相対する働きを持つ2つの神経のバランスをとっています。
簡単に言いますと、交感神経は主に日中、活動している時に働いています。
副交感神経は主に夜、寝ていたり、ゆったり休んでいる時に働いています。
この対照的な神経を行ったり来たりして、上手にバランスをとっているのですが
現代の生活は複雑になってきています。 ストレスとなる原因も
数多くなってきています。 人間はストレスを避けては生きられない、
とは言うものの過度のストレスや慢性ストレスで交感神経の
優位に偏ってしまう為に、いろいろな症状を引き起こしてしまいます。

ストレッサー(ゆがみを引き起こす刺激)となるものには、いろいろあります。
気温や気圧などの自然環境、怒り、悲しみ、不安、過労、家庭問題や学校、
職場の問題・・・数え上げたらキリがない位、出てきます。
しかし、悪い事ばかりでもないのでもないのです。良いストレスも存在します。
元気が出たり、勇気が出るような良いストレスばかりなら問題はないのですが
健康状態に悪影響を及ぼすような慢性ストレスは、
自分でも気がつかないまま蓄積されていきます。

悪いストレスに反応して、身体は自らを緊張させてストレスを乗り切るために
交感神経が働き出します。 そしてストレスから解放されると緊張を緩めます。
そして、リラックスすると今度は副交感神経が働き出します。
ところが、慢性的にストレス状態が続くと、交感神経が緊張の度合いを強めて
いかざるを得ません。 交感神経は心臓の運動を強め、
血管を収縮させる働きもします。
結果、血圧も上がり動悸や息切れが出ることもあります。
血流が悪くなり体の冷え、痛み、懲り、むくみ等も出やすくなります。
一方、副交感神経の出番がなくなり、夜になってもリラックスできずに
不眠による疲労感も増します。 副交感神経は、消化や排泄、分泌機能を
つかさどる神経ですから、消化できずに胃もたれや便秘、
頻尿が生じやすくなり全身の機能に狂いが出てきます。 この様に、
次々に体調を悪化させていくと免疫力の低下をうながしてしまいます。

健康を取り戻すための打開策として

自律神経の乱れを引き起こす最大の原因は、過度の、或いは慢性のストレスです。
ストレスには心身が心地よいと感じる「良いストレス」と、不快に感じる
「悪いストレス」があります。 ストレスの善し悪しを判断するのは
自分自身であり、同じストレスであっても受け止め方によって
良いストレスになったり、悪いストレスになったりします。
自分自身を苦しめているストレスに早期に気づき、解放していく事が必要です。
仕事上の不満や失敗、過労、病気、受験や就職のプレッシャー、いじめや友人との
もめごと、など等。心の持ち方を変えてみる、あるいは思い切って環境を変えてみる、
あるいは思いっきり泣いて涙を流して開き直る事で気持ちを切り替えやすくしてみる。
という方法や、それぞれ独自の方法もあると思います。
一方、ストレスが無いのに体調が悪いと言う人でも、やはり何かしらあるものです。
ストレス解消のため、夜遊びのしすぎ、偏食、身体の冷えなどは、
免疫力を低下させます。 日の出とともに活動を初め、日暮れとともに眠りにつく、
という事は、なかなか出来そうもありませんが、規則正しい生活をしていくと
自律神経も自然なリズムを作っていけます。
さらに、つめもみをすることで、交換神経の優位に偏っていた自律神経を
副交感神経の方にも揺り動かす刺激を与える事が出来ます。

つめもみの方法

刺激する指は、それぞれ体の部位や症状に関係しています。
特に自分で、つらいとか弱いと思われるところがある場合には、
少し丁寧に20秒くらいかけて刺激してみましょう。

親指

肺などの呼吸器系に対応。
セキ、喘息、アトピー性皮膚炎、リウマチ、円形脱毛症など。

人差し指

胃や腸などの消化器系に対応。
便秘、食欲不振、胃痛、十二指腸潰瘍など。

中指

耳に対応。
耳鳴り、難聴など。

小指

心臓や腎臓などの循環器系に対応。
肩こり、腰痛、動悸、生理不順、疲れ目、不眠、頻尿、物忘れ、
うつ状態しびれ、低血圧、高血圧、子宮内膜症、腎臓病、肝臓病など。

参考書籍
 
「つめもみ」   マキノ出版 水嶋丈雄
「免疫革命」  講談社インターナショナル 安保徹
「難病を治す驚異の刺絡療法」  マキノ出版 福田稔
「奇跡が起こる爪もみ療法」    マキノ出版 福田稔